命つなぐ意味問う 本番目前、稽古佳境 ジュニアミュージカルスクール15日公演【奥州】
第19回いさわジュニアミュージカルスクール公演「風のなかの賢治」は、15日午後2時から奥州市胆沢南都田の胆沢文化創造センターで開かれる。本番まで1週間ほどに迫り、練習も佳境。小学校1年~高校3年の出演者は、命をつないでいくことの意味を描いたストーリーを伝えようと気持ちを一つにしている。
小学生から高校生までを対象にした同スクールの公演は、年1回の大きな舞台。例年は年齢で分けてステージをつくっていたが、今回は一緒につくり上げることとし、滝沢市のNPO法人劇団ゆう(菊田悌一理事長)のオリジナル作品「風のなかの賢治」に挑戦する。
今回の公演は、劇団ゆうとの共演による「ミュージカルダンスメドレー」と「風のなかの賢治」の2本。「風のなかの賢治」は「賢治」が主人公で、宮沢賢治のエピソードや言葉を織り込んだ作品。同スクールによると「自然や全ての生き物たちと生きることの本当の意味を考える」という。
衣装を着ての集中レッスンは11月30日に行われ、衣装替えを含めて本番同様に最初から最後まで通した。部分ごとに詰めてきた中、通したことで課題も見えた。
賢治役の三浦瑛夏さん(18)=一関二高3年=は「演技、せりふなど形としては見えてきた。ここからは気持ちを詰めていく」と意気込む。
小学1年生から続けてきたスクールは今回が卒業。「小1から高3までが一緒で人数が多いだけに迫力ある舞台になると思う。ストーリーは後半に向けてばらばらだった気持ちがまとまっていく盛り上がるもの。装置、演出も大掛かりで見どころはいっぱいだ」と今作の魅力を語っている。
7日には、三浦さん、「トマト」役の北條彩歌さん(18)=岩谷堂高3年=、「コンパス」役の藤原茉凜さん(15)=水沢南中3年=、「すみれ」役の三浦千瑛さん(15)=水沢中3年=らが市内各所を回るPRキャラバンを実施し、意気込みを伝えた。
同公演の入場料は大人500円、高校生以下無料。プレイガイドは同市と北上市の文化ホールなど。問い合わせは同センター=0197(46)2133=へ。
