一関・平泉

寒風に揺れ 風味増す 萩荘で凍み豆腐作り【一関】

千葉さん方で地元の女性らによってつるされた凍み豆腐=11日、一関市萩荘

 寒さが日に日に厳しくなる中、一関市萩荘字居留の千葉敬一さん(77)方で凍(し)み豆腐作りが行われ、近所の女性らも手伝い、天日干しの作業などに精を出している。

 凍み豆腐は1846(弘化3)年、宮城県の岩出山に出稼ぎに行った萩荘地区の住民から伝わった。千葉さん方でも150年ほど前から生産しており、敬一さんで7代目となる。

 棚作りなどの準備作業を進め、11月28日に豆腐作りを開始。県産大豆で作った豆腐を切り、冷蔵庫で4日間熟成させた後、イグサで編み込んで7~10日ほど天日干しにする。寒風にさらすことで、風味がより増すという。

 11日は冬晴れの下、千葉さんや近所の女性らが豆腐をつるす作業などに追われた。凍み豆腐作りは2020年1月末まで行われる予定。1袋16枚入りと32枚入りの2種類で県内のスーパーのほか、市内の道の駅などでも販売される。

 千葉さんは「天候に恵まれて順調に仕上がっている。鍋物に加えると肉や野菜のうま味が染み込んでおいしく食べられる」と話していた。

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