北上・西和賀

素材の味 丸ごと 菅野さん リンゴチップス発売【北上】

発売したリンゴ丸ごとチップスを手にする菅野さん

 北上市口内町宝積の農業菅野喜久子さん(55)は、地元産原料を使った新商品のリンゴチップスを同町の産直「あぐり夢くちない」で今シーズンから本格販売している。一般的な物よりも厚切りでリンゴの味わいをより強く感じることができる一品で、菅野さんは「口内のリンゴのおいしさを感じてほしい」と地域の魅力をアピールする。

 地元産の希少なプルーンを使った商品開発に取り組む菅野さんは、地域特産品開発の一環として地元農産物のリンゴを使った商品開発に取り組むことを検討。2018年秋ごろからカットの形をはじめ乾燥の温度や時間など製造工程について試行錯誤を重ね、商品化した「リンゴ丸ごとチップス」を10月から同産直で発売した。

 地元農家から仕入れた口内町産リンゴを原料に、自宅に構えた加工場「志田森KITCHEN」で5ミリ程度の幅で6~7枚に輪切りにスライスしてから道具を使って軸をくり抜き、塩水に通してから乾燥機に入れて一定温度で2日以上かけて乾燥させ製品化する。

 これまでに「つがる」「紅いわて」「ジョナゴールド」「サンふじ」の4種を販売。今後、「王林」「はるか」も商品化したい考えで、来春までに200個を目標に販売する。

 菅野さんが中心となって活動する口内プルーン加工グループ(口内町)は、「食のつながり」認証制度で市から認証を受けている。菅野さんは「輪切りにすることでインパクトを出した。厚さもあり、そのまま食べるとリンゴの味わいが直接伝わってくるのが特徴。品種によって味わいが異なるのも面白い。皮のまま製品化しているので、皮に近い固い部分は紅茶に入れてアップルティーとしても楽しめる」とアピールする。

 1袋にリンゴ1個分が入って税込み210円。問い合わせは同産直=0197(69)2200=へ。

▲スライスし乾燥させた口内町産リンゴを1個丸ごと詰め込んだ新商品。肉厚でリンゴの風味が存分に楽しめる

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