一関・平泉

「来年は行く」かなわず 東関親方死去 夏合宿地、東山に悲しみ【一関】

訪問先の施設であいさつする東関親方(右手前)=2017年8月7日、一関市内

 東関親方(元幕内潮丸)が13日に死去したことは、毎年夏に合宿を行っている一関市東山町松川の関係者にも伝わった。部屋の力士を精力的に指導し、41歳の若さで他界した親方に悲しみや追悼の言葉が寄せられた。

 東関部屋東山後援会(松川誠会長)の支援で毎夏行われている大相撲東関部屋東山町合宿では、2009年から親方として指導。18年1月場所後に東京都墨田区から葛飾区柴又に部屋を移転し、さらなる飛躍を目指していた。関係者によると、最近は体調が優れず、18年に続いて今夏の合宿は療養のため東山を訪れることはできなかった。

 合宿中は弟子の稽古の合間に一関市内の各施設を訪問し、交通安全パレードや各種イベントなどでも市民と交流。愛らしい笑顔で親しまれた。

 後援会関係者からは「まだ若い」「新しい部屋ができてこれからだったのに」「弟子には厳しかったが、普段は明るく楽しい方だった」などと死を悼む声が聞かれた。

 松川会長(84)は「『来年は必ず(東山に)行く』との言葉を人を介して聞いていたので本当に残念。周りもみんながっかりしている」としながら、「部屋の若い衆は親方への恩返しとして奮起してほしい」と語っていた。

momottoメモ

東関 大五郎
(あずまぜき・だいごろう、大相撲元幕内潮丸、本名佐野元泰=さの・もとやす=東関親方)

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