奥州・金ケ崎

天文学に貢献120年祝う さらなる発展期す 国立天文台水沢創立記念式典【奥州】

国立天文台水沢創立120周年記念式典で常田天文台長(右)の式辞を聞く出席者

 国立天文台水沢創立120周年記念式典は14日、奥州市のプラザイン水沢で行われた。出席者はZ項の発見からブラックホールの撮影成功まで、国立天文台・水沢VLBI観測所と歴代研究者が天文学に貢献してきた120年の歩みに思いをはせ、さらなる発展を願った。

 記念事業は国立天文台や市などで組織する実行委が主催。本県選出の国会議員、歴代職員や地元、国の関係者ら約200人が出席した。常田佐久国立天文台長は「水沢は長い歴史の中で優れた成果を挙げ、国立天文台のミッションにも貢献してきた。歴代職員と支援してくれた地元をはじめ関係者に感謝申し上げる」と式辞。達増拓也知事が「これまでの功績が岩手で生まれたことが県民の誇り。先人が築いた科学の歴史の上に、ILC(国際リニアコライダー)計画など新しい時代が来ようとしている」と述べたのをはじめ、来賓ら4人が祝辞を寄せた。

 席上、常田台長は小沢昌記市長に市への感謝状を贈呈。祝賀会も開かれた。

 同観測所(同市水沢星ガ丘町)は1899年、臨時緯度観測所として開設された。国際共同観測の中、初代の木村榮所長は地球の緯度に変化を生じさせる極運動の表れを「Z項」として発見。日本の科学が世界に比肩すると知らしめる成果を出した。

 1988年には国立天文台となった。近年は電波観測が主体で、天の川の地図を作るVERA(天文広域精測望遠鏡)計画、RISE(月惑星探査)計画などを推進している。今年世界で初めて成功したブラックホールの撮影でも、本間希樹所長をはじめ同観測所の所属研究者が大きく貢献。国内外の天文学に寄与している。15日は午後1時から関連事業として、同市水沢佐倉河字石橋の市文化会館(Zホール)で本間所長ら研究者4人による講演会が開かれる。

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