花巻

花巻の美術振興牽引 画家阿部芳太郎に迫る 萬美術館 作品、資料で業績紹介

賢治との関わりと画業が紹介されている阿部芳太郎展

 宮沢賢治の心象スケッチ(詩集)「春と修羅」外箱装丁に携わった阿部芳太郎(1892~1946年)にスポットを当てた展覧会は、花巻市東和町の萬鉄五郎記念美術館で開かれている。絵画やスケッチに加え展覧会目録など貴重な資料も豊富で、愛好家らが花巻の美術界を牽引(けんいん)した画家の生涯と業績に迫っている。2020年2月24日まで。

 同市で1963年以来56年ぶり、2回目の芳太郎遺作展の位置付けとなる展覧会で、作品と資料合わせて140点余りを展示。萬鉄五郎など本県美術家との活動、外箱装丁や農民劇背景画を通じた賢治との交流といった視点の解説もなされ、単なる作品紹介にとどまらず、芳太郎を幅広く理解できる展示内容となっている。

 このうち「春と修羅」コーナーでは、復刻版展示のほか装丁解説、賢治から芳太郎に送られた書簡の文面なども紹介。外箱のデザイン説明では「『心象』の『心』『象』のデザインは、粋な演出と言ってもいいほどデザイン感覚に優れたもので、思わず二度見してしまう吸引力がある」などと美術館ならではの視点で指摘し、多くの来館者の関心を集めている。同館の平澤広学芸員は「かなりの数の作品が現存する。花巻の地方画家として、美術振興を担った唯一無二の人」と高く評価し、多くの来館、鑑賞に期待を寄せている。

 月曜、年末年始(12月29~1月3日)など休館。一般入館料400円。開館時間は午前8時30分~午後5時。問い合わせは同館=0198(42)4402=まで。

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