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聖火ランナー52人公表 東京五輪 岩渕選手(プロスノーボーダー)、八重樫選手(ボクシング北上出身)ら【岩手】

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は17日、東京五輪の聖火リレーの詳細なルートと、聖火ランナーを発表した。本県は来年6月17~19日の日程で、県内28市町村の52・16キロを走る聖火ランナーにノルディックスキーワールドカップ昨季総合王者の小林陵侑選手(八幡平市出身)をはじめ、プロスノーボーダー岩渕麗楽選手(一関学院高3年)や女優ののんさん、東日本大震災被災者ら現時点で内定している52人が公表された。【4、8面に関連

 聖火ランナーの内定者は県実行委から組織委に推薦された66人のうち55人で、そのうち52人から公表の許可を得られた。リレーは1スロット(区間)約200メートルで、本県は3日間で264スロットとなる予定。本県のランナーは、総勢250人以上に上る。

 ランナーには、元プロレスラーの高田延彦氏、書家の武田双雲氏、盛岡市出身力士の錦木関、ボクシング元世界3階級王者で北上市出身の八重樫東選手など著名人やスポーツ選手も名を連ねている。

 聖火ランナーに選ばれた小林選手は「僕を育ててくれた方やオリパラを目指す子供たち、そしてスポーツを応援する皆さんの思いをつなげられるよう走りたい」、岩渕選手は「オリンピック聖火ランナーを務めさせていただけることをとてもうれしく思います。当日は精一杯頑張ります」とそれぞれコメントを発表した。

 リレーは、28市町村の出発からゴール地点までのルートの詳細が発表された。6月17日の普代村から野田村のルートでは、三陸鉄道リアス線の普代―十府ケ浦海岸駅間で車両を使って実施されるほか、18日は陸前高田市の「奇跡の一本松」をスタート。19日の平泉町では中尊寺参道入り口から金色堂前で行われる。

 現時点で公表されている県南関係の聖火ランナーは次の通り。(敬称略)

 ▽18日=MIKA(アンダーパス・北上市)

 ▽19日=岩渕麗楽(18歳、一関市)大崎ミオ(89歳、奥州市)大堰徳(17歳、西和賀町)小野寺真澄(46歳、一関市)鎌田梨瑚(14歳、花巻市)工藤博(45歳、西和賀町)佐々木久美(41歳、平泉町)本間希樹(48歳、奥州市)八重樫東(36歳)

 達増拓也知事 聖火ランナーには各市町村にゆかりのある人が選ばれており、地域の代表として復興支援への感謝と未来への決意を発信してもらいたい。県としても、復興オリンピック・パラリンピックの成功に向け、オール岩手で盛り上げていきたい。

 勝部修一関市長 一関市から岩渕麗楽さんと小野寺真澄さんが聖火ランナーに内定したことは誠に喜ばしい。二人には市民の思いを背負ってさっそうと走っていただきたい。市民の皆さんも盛大な応援をしてほしい。

momottoメモ

▲第1走者はなでしこ DF岩清水梓さん(滝沢市出身)「子供と走る夢も」

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