花巻

パラ五輪の魅力紹介 根木さん、清風支援訪問 車いすバスケ元日本代表主将【花巻】

花巻清風支援学校の生徒に車いすバスケの面白さを伝える根木さん(右)

 2000年シドニーパラリンピック車いすバスケットボール日本代表主将の根木慎志さん(55)が17日、花巻市太田の県立花巻清風支援学校(遠藤寿明校長、児童生徒212人)を訪れた。講演と実技指導が行われ、車いすバスケの面白さを伝えながら子供たちと楽しく交流した。

 スポーツ庁委託のオリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事業の一環。同校では昨年に続いての開催で、小学・中学・高等各部の児童生徒と教諭、保護者ら約290人が会場に足を運んだ。

 岡山県出身の根木さんは、高校3年の冬に交通事故に遭って車椅子生活になり、知人の勧めでバスケを始めたといい、講演では競技の楽しさ、パラ五輪の魅力などを紹介した。現役は退いたが、全国の学校を巡って障害者スポーツの普及活動を展開しており、同日も3点シュートを一発で成功させたり、ドリブルしながら会場を1周したりと現役さながらの動きを披露した。

 児童生徒の代表、教諭選抜がチームを組んで車いすバスケを体験。根木さんが「応援は選手の力になる。たくさん声援を送って」と呼び掛け、周りの子供たちが盛んに声を上げた。高等部3年の渡邊翔太さんは「車椅子を動かしてパスやシュートをするので難しい。体験するいい機会だったので楽しかった」と満足げだった。

 生徒からの質問にも関西弁で気さくに答え、根木さんは「世界中の人たちが困っている人に気付いて、助けてくれれば障害はなくなると思う。世界平和にもつながり、すてきで輝ける人生になると思う。皆さんも一生懸命楽しめることに出合ってほしい」と呼び掛けた。来年のパラ五輪の成功に向け、東京都のパラ応援大使などを務めているため「来年はテレビ中継の解説者をやるかもしれないので、車いすバスケを見てほしい」とPRしていた。

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