奥州・金ケ崎

鼻の捜査官 9頭を嘱託 奥州署で交付式

来年の活動に向けて集まった奥州署管内の警察犬指導手らと嘱託警察犬

 県警の2020年嘱託警察犬・候補犬に奥州署管内のシェパード9頭が選ばれ、18日に奥州市の同署で嘱託書などの交付式が行われた。任期は来年の1年。警察からの要請に応え、「鼻の捜査官」として指導手と共に犯罪捜査や行方不明者の捜索などに取り組む。

 指導手は▽会社役員菊池洋さん(77)=奥州市江刺岩谷堂=▽会社役員菊地幸好さん(55)=同市江刺岩谷堂=▽会社役員石川薫さん(57)=同市胆沢南都田=▽会社役員高橋誠さん(50)=金ケ崎町西根=▽ドッグトレーナー梅田恭彦さん(36)=奥州市江刺岩谷堂=。

 嘱託犬はいずれも足跡追求犬で、セシル・オブ・ロックハンド・エサシ(雌9歳、指導手菊池洋さん)ほか7頭。このうちイズ・オブ・ロックハンド・エサシ(雄2歳、指導手梅田さん)は初の嘱託となる。全国規模の大会で上位入賞している犬もいる。嘱託候補犬は足跡追求犬1頭、臭気選別犬1頭。

 交付式で嘱託書や指導手嘱託証などを手渡した中屋敷修二署長は「今年は滑落で動けなくなった高齢女性を早期に発見した事案もあり感謝している。事件・事故での出動は少ないが高齢者の所在不明事案での出動もあり、皆さんの力が必要だ」と引き続き協力を呼び掛けた。同署管内の警察犬は県下で最も多い。今年の出動は他署からの要請も含めて13日現在16件。菊池洋さんは「地域のために指導手、警察犬とも頑張りたい」と話していた。

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