ダブルダッチ世界一 知事に喜び報告 県立大サークル「刹那」【岩手】
2本の縄を操ってアクロバティックに跳ぶ「ダブルダッチ」の国際大会が米ニューヨークで開かれ、県立大の学生サークル「刹那(せつな)」が初優勝した。メンバー6人全員は20日、県庁の達増拓也知事を表敬訪問し、世界一となった喜びを報告した。
刹那はいずれも同大4年の渡部竜颯さん(21)、秋山裕太さん(22)、山田生萌さん(22)、榎本弥呼さん(22)、阿部祐太さん(21)、山田留美さん(22)の6人によるチーム。台風19号の影響で中止となった全国大会の代替で10月下旬に行われた映像審査で国内3位となり、国際大会の出場権を得た。
国際大会は8日に米ニューヨークのアポロシアターで開催。4カ国14チームが出場し、技術力や表現力、オリジナリティーなどを競った。
刹那は音楽に合わせて演技するフュージョン部門にエントリー。マイケル・ジャクソンやスキャットマン・ジョンなど世界的アーティストの有名曲に合わせ、軽快に縄をくぐり抜けて大技を次々と披露。腕立て伏せの要領で跳ぶ「プッシュアップ」を3人同時に行う離れ業も見せ、競技会場を熱狂させた。
メンバー6人は優勝カップとトロフィーを持って県庁を訪問。達増知事にノーミスで世界の頂点に立った喜びを報告した。達増知事は「会場も沸いていて素晴らしい。成功して良かった」とたたえた。
国際大会優勝は、東北勢初の快挙。リーダーの榎本さんは「仲間と世界一を取れたのは、今までで一番の思い出になった。私たちの優勝をきっかけに、岩手でダブルダッチが盛り上がってくれればうれしい」と期待を込めた。