奥州・金ケ崎

干支一巡 墨アート展 亀の子館で及川さん【奥州】

カレンダー表紙に用いられた十二支のデザイン文字作品を展示している及川さん

 奥州市江刺中町のギャラリー亀の子館で、特別展「遊墨えと展2」が開かれている。中町出身のデザイナー及川利春さん(71)=雅号・遊墨民、遊墨舎主宰、盛岡市在住=が、酒造業者のカレンダー表紙用として12年間手掛けてきた干支(えと)のデザイン文字作品を展示。墨を基調とした味わい深い表現世界が来場者を魅了している。31日まで。

 及川さんは筆や竹、割り箸などさまざまな筆記具を用いて墨で和紙に描き、パソコン上で合成、変形といった加工を施してイメージに沿った形に組み立てていく墨アートを「遊墨」と名付けて制作している。

 特別展では2008年から19年までの12年間、酒造業者のカレンダーの表紙に起用された「子(ね)」「丑(うし)」「寅(とら)」など、干支の1字をデザインした作品をデジタルデータ印刷して紹介。このうち、08年の表紙を飾った「子」は、「新年の喜びを元気いっぱいに表す人の姿にアレンジした」というもので、文字の持つ魅力を豊かな感性で引き出した作風が訪れた人たちの目を引き付けている。

 及川さんは「文字の起源をさかのぼると象形文字に達するが、古代の人々が物の形や印象をどう捉えて文字にしたのか考えると、なるほどと感心してしまうことがたびたびある。自分の作品がうまくアレンジできたかどうかは見る方々の評価に委ねるしかないが、文字や文字作りに少しでも興味を持っていただければ」と語っている。

 開館時間は午前10時から午後6時まで(最終日は午後1時終了)。火曜定休。

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