北上・西和賀

八重樫王座奪えず 9回TKO負け ボクシング IBFフライ級

IBFフライ級タイトル戦の9回、レフェリーに止められる八重樫東(左)。右はムザラネ=23日、横浜アリーナ

 ボクシング元世界3階級王者で北上市出身の八重樫東(36)=大橋、黒沢尻工高―拓殖大=は23日、横浜市の横浜アリーナで行われた国際ボクシング連盟(IBF)フライ級タイトルマッチで同級王者モルティ・ムザラネ(37)=南アフリカ=に9回TKO負けを喫し、王座返り咲きはならなかった。通算成績は28勝(16KO)7敗。

【8面に関連】

 八重樫にとって2017年5月にIBFライトフライ級王座の防衛に失敗して以来、2年7カ月ぶりとなった世界戦。序盤はフットワークを使った戦いを仕掛け、中盤からは果敢に接近戦を挑み激しい打ち合いとなった。

 後半に入るとムザラネの強烈なパンチをもらい徐々に劣勢となり9回2分54秒、レフェリーストップ。自身4度目、国内男子最年長での王座獲得はならなかった。今後は進退を含めた動向が注目される。

「最後までよく頑張った」 城澤後援会長

 横浜アリーナには八重樫の地元北上市から約50人が駆け付け「アキラ」コールなどで必死の声援を送った。激闘及ばなかったものの、会場で見守った同選手後援会の城澤謙吉会長(80)は「よく9ラウンドまで持ちこたえてくれた。最後までよく頑張った」とねぎらった。

 自宅で観戦した髙橋敏彦市長は「素晴らしい試合を見せてくださり、ありがとうと伝えたい。諦めることなく前進し続ける姿に北上市民はもとより、先の大震災や台風19号による被災を経験した岩手県民はたくさんの元気と勇気、感動を頂いた。ゆっくりと休み、次の目標に向かってほしい」とのコメントを寄せた。

momottoメモ

▲力尽きた八重樫 36歳、打ち合い通じず

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