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味と目で楽しんで 南部美人(二戸)×丸三漆器(一関) あわさけ専用グラス開発

専用グラスの完成を保副知事(左)に報告した久慈社長(中央)と青柳社長

 二戸市の酒造会社南部美人が、一関市大東町の漆器製造会社丸三漆器と共同製作した、自然発酵のスパークリング日本酒「南部美人 あわさけ スパークリング」専用のグラスが完成した。岩手の土地に根差した素材、器、生産者や作り手の技術を味わい楽しめる逸品になりそうだ。

 あわさけは、南部美人が東京・五輪パラリンピック関連行事での乾杯用に開発。地元・二戸の漆を使ったグラスで味わえないかと模索していたところ、丸三漆器のグラスに漆を塗る技術を知り、共同で専用グラス「あわさけグラス」の開発に乗り出した。

 あわさけグラスはいわて産業振興センターのいわて希望応援ファンドを活用して開発を進め、県内デザイナーによるコンペティションでデザインを決定。

 蒔絵(まきえ)の技法を用いて黒と赤、金色の漆で雄大な山々から昇る太陽と、伝統的工芸品秀衡塗で使われる意匠の源氏雲が表現され、グラスにあわさけを注ぐと絶えず立ち上がる気泡の中に奥行きが出て赤い太陽が一層際立ち、味はもとより目でも楽しめる仕様になっている。

 27日には関係者が県庁に保和衛副知事を訪ね、完成を報告。南部美人の久慈浩介代表取締役社長は「原材料は二戸、造るのは一関という岩手コラボで、世界で類を見ない酒を見たことのない漆を使ったグラスで飲むことができる。外国人観光客に広め、県民にも試してほしい」と話した。

 丸三漆器の青柳真代表取締役社長は「漆器業界に注目してもらい、岩手の漆に携わる人の刺激になれば」と期待。保副知事は「岩手の産物、ものづくりは世界でも評価が高く海外の人も分かってくれると手応えを感じている。私たちも応援していきたい」と述べた。

 グラスは1個1万2000円(税別)で両社で取り扱っている。あわさけスパークリングとのセットは南部美人のみ。同社直営店などでは専用グラスであわさけを提供する。

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