花巻

伝統文化に親しみを 児童が機織り体験【花巻】

機織り機でコースター作りを体験する児童

 機織り体験を通じて伝統文化に親しむ「子どもはたおり教室」は7日、花巻市石鳥谷町の石鳥谷農業伝承館で開かれ、児童が地域の歴史文化に理解を深めながらコースター作りを楽しんだ。

 同教室は同伝承館にある機織り機の有効活用、保存活動に取り組む「いしどりやはたおり同好会」(玉山規矩夫会長)との交流を目的に、同市と石鳥谷小学校区教育振興協議会が主催。石鳥谷小学校の1~6年生12人が参加し、伝統的な機織り機を利用してコースター1枚を製作した。

 機織り機4台を使って児童が交代で体験。機織り機の前に座った児童は、初めは緊張した様子だったが、会員の分かりやすい指導ですぐに上達。足踏みで縦糸を上下に操作し、古布を巻いた板杼(いたひ)を横にくぐらせ、糸を締めるための「トン、トン」と心地よい音を響かせた。

 5年連続で参加し、慣れた手つきで美しい1枚を織り上げた同校5年の柳田結南さんは「祖母がいろいろな物を作ってくれるので裂き織りが好き。好みの色のコースターがうまくできた」、弟で2年の春樹君は「(2回目の参加で)楽しみながら作ることができた」と喜んでいた。同会の大原利子副会長は「飲み込みが早くてみんな上手にやってくれた。子供たちに教えるのは楽しいし、こちらも元気がもらえる」とにこやかに話していた。

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