節目の舞台へ心一つ 市民オーケストラ 今秋に第20回演奏会【一関】
一関市民オーケストラ(齋藤禎隆団長)は、2020年秋に同市大手町の一関文化センターで第20回演奏会を予定している。団員は19年末から準備を始めており、節目にふさわしいステージにしようと重厚なサウンドに磨きを掛け、練習に励んでいる。
同団体は、一関文化センターに開設されたバイオリン教室受講者で1993年4月に結成したハウス・ムジークが前身で95年4月にビオラやチェロなどが入りアンサンブル一関と改名。2000年11月には弦楽器のほか金管、木管楽器も加わって一関室内管弦楽団となり、01年1月に第1回演奏会を開催した。
同年11月から一関市民オーケストラとして活動。02年2月に第2回演奏会を開いて以来、毎年実施し、近年は秋に開催している。
19年9月の第19回では、団員や県内外のオーケストラ所属仲間ら合わせて約70人が出演。多くの聴衆を前にチャイコフスキーの「歌劇『エフゲニー・オネーギン』より『ポロネーズ』」、モーツァルトの「交響曲第40番ト短調K550」、チャイコフスキーの「交響曲第5番ホ短調作品64」の3曲を披露した。
20回目の演奏会では、メインの楽曲としてリムスキー・コルサコフの交響組曲「シェヘラザード」を予定。通常のステージと異なる趣向を凝らしたプログラムも検討しているという。
団員は週1回の定期練習でパートごとに「シェヘラザード」の練習を行い、「難曲ではあるが、20回目に向けてしっかり練習していく」と意欲を見せている。
齋藤団長(77)は「市民楽団として市民の皆さんに喜んでもらえるステージを届けられるようにしたい」とし、節目のステージに向けた決意を語っている。