奥州・金ケ崎

いわて牛世界へ発信 五輪イヤーで活況期待 県南家畜市場初市式【奥州】

県南家畜市場での取引の活況を祈って鏡開きする関係者

 JA全農いわて県南家畜市場の初市式は8日、奥州市江刺田原の同市場で行われ、「いわて牛」の評価の一層の高まりに期待するとともに取引の盛況を祈った。初日は岩手ふるさと、江刺、おおふなとの3JA管内の子牛253頭が上場され、平均73万1145円と前年を7%下回る結果となった。9日はJAいわて平泉の初市式で272頭が上場される見込み。

 初市式では、JA全農いわての畠山俊彰本部長が「今年はオリンピックイヤーで多くの外国の方が訪れる。和牛の魅力を発信し、知ってもらうよう全農としても関係機関と一体となって取り組む」とあいさつ。小岩一幸・県農林水産部技監兼農政担当技監が「トップブランドとしての評価が高まり、実り豊かな明るい年となることを期待する」との知事メッセージを代読した。

 畠山本部長、小岩技監のほか、来賓として訪れた小沢昌記奥州市長、髙橋由一金ケ崎町長、3JA代表、奥州選挙区の県議が鏡開きや餅まきを行って市場の活況を祈った。

 競りでは、11カ月未満の子牛253頭(雌114頭、去勢139頭)が上場。うち251頭が39万500~110万8800円で取引された。売買頭数は前年よりも22頭多かったが、平均価格は5万6312円下がった。

 JA全農いわてでは「需要が多い状況が続いている。いわて牛はバイヤーから高い評価を受けており、今年も期待している」と語っている。

 式の席上、県有種雄牛「安久勝晃」号を生産した鈴木勝明さん(奥州市前沢)に種雄牛造成功労賞が贈られた。

▲初市式に続いて、岩手ふるさと、江刺、おおふなとの3JA管内の子牛250頭余りが取引された県南家畜市場

 

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