花巻

粘土の工作に夢中 冬休み和気あいあい 東和こども大学【花巻】

東和こども大学でスクイーズ作りを楽しむ児童たち

 児童の休み学習をサポートする花巻市の「東和こども大学」は8日、同市東和町の東和コミュニティセンターで開講した。子供たちが助け合い学習や工作体験を通し、楽しく冬休みの一日を過ごした。

 長期休みの児童に多様な学習機会を提供するのが狙いで、2019年度3回目の開講。同日は市内の1~6年生22人が参加し、宿題などの一人学習と、柔らかくよく伸びる粘土を利用した模型「スクイーズ」作りに挑戦した。

 このうち一人学習は、元東和中学校長の菊池和彦さん(73)を先生役に迎えての勉強サポート時間。子供たちは友人と分からない個所を教え合ったり、菊池さんに質問したりして学びを深めていた。

 昼食に続き実施されたスクイーズ作りでは、堅めのスポンジと粘土、絵の具を利用して本物そっくりのパンを仕上げた。子供たちは一生懸命に粘土をこね、チョコレートやシロップを思わせる絵の具を掛けて完成させた。

 学習指導した菊池さんは「大きな子が小さい子に教える気持ちを育てるなど、学年をまたいだ学習は大切。こういう企画は意義がある」と評価。参加した菅野唯月さん(東和小3年)は「(スクイーズ作りは)簡単で楽しかったけど、スポンジで粘土を包むところは少し難しかった。妹にも教えてあげたい」と振り返り、多田望桃さん(同)は「みんなで教え合い学習できるのがいい。(スクイーズ作りは)家でも姉とやってみたい」と笑顔だった。

 同大学は10日も同センターで開かれ、子供たちが英語ゲームや工作、一人学習などに取り組む。

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