奥州・金ケ崎

ネズミにチューもく! 生態、人との関わり紹介 標本や資料71点 牛の博物館ミニ企画展【奥州】

ネズミやげっ歯類の生態と人間との関わりを紹介しているミニ企画展

 奥州市牛の博物館の家族で楽しむミニ企画展2020「まぅす・まぅす ネズミにチューもく!」は、同市前沢字南陣場の同館で開かれている。今年の干支(えと)の子(ね)にちなみ、ネズミをはじめとするげっ歯類の多様な生態や人間との関わりを幅広い側面から紹介している。26日まで。

 干支の生き物にスポットを当てる恒例の企画。所蔵資料に加え、県内の博物館などからも借り受け関連の標本や資料71点を集めた。

 剥製を中心としたげっ歯類の標本は、生息地を表現した壁の装飾とともに展示。ムササビやヌートリアなど、大型で生態に特色のある種も紹介している。

 展示ではネズミと人の関わりも学べる。一関市や陸前高田市の猫図絵馬は、猫がネズミを捕らえてコメや蚕の食害がなくなるよう願った物。一方で文献をひもとくと、ネズミは江戸時代にペットとして流行した。ネズミをかたどった花巻人形からは、大黒天の使いや子だくさんの象徴として縁起物だったことが伝わってくる。

 子供が楽しめる企画もあり、展示にヒントがあるネズミに関するクイズや絵本、ネズミが登場する昔話「おむすびころりん」の場面を再現できるコーナーも設けている。

 同館は「生活の中でまじまじとネズミやその仲間を見ることは少ない。人との関わりや生態を展示で見てもらえる」と来場を呼び掛けている。

 同館の休館は月曜で、月曜が祝日の場合はその翌日。問い合わせは同館=0197(56)7666=へ。

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