北上・西和賀

日本文化海外から熱視線 商議所新春交流懇談会 モーリーさん講演【北上】

「リスキーでも打って出てほしい」とエールを送るモーリーさん

 北上商工会議所主催の新春交流懇談会は17日、北上市川岸のホテルシティプラザ北上で開かれた。国際ジャーナリストでミュージシャンのモーリー・ロバートソンさんが「オモテナシからオトモダチへ~日本とアメリカで通用するがんばり術」と題して講演。この中でモーリーさんは、世界から注目度の高い日本文化の事例を紹介した上で「地球には自分の夢と価値観を共有する人が必ずいる。やりたいことを再発見し、リスキーでも打って出てほしい」とエールを送った。

 懇談会には会員や市民ら約200人が出席。佐藤正昭会頭は「人手不足などで地域経済も厳しい状況に置かれ、企業経営は正念場を迎えている。講演会と交流会がビジネスの一助となることを期待したい」とあいさつした。

 講演の中でモーリーさんは、ブルースが英国から逆輸入されたことで商業価値が上がり、米国でブルースやロックがヒットした歴史的な背景について紹介。「自分の近くにある日常の価値は当たり前で評価がしづらい。外から評価されたり、若い人が外国から突破してきたりすると刺激を受けて若者の価値観がリセットされ新しい文化が生まれる」と説明した。

 その上で停滞感の強い国内事情に目を転じ、外国が日本に熱い視線を注いでいる事例を多数紹介。「日本の文化は知らないところで付加価値を生んでおり、目の前に価値が転がっている。自分のやりたいことや楽しいことを再発見し、正しいと思ったことは周りの目を気にせず前に進んでほしい」と呼び掛けた。

 講演終了後には交流会が開かれ、会員らが情報交換した。

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