もちっと食べたい餅料理 一関、平泉 小中学校などで特別給食
一関市産のもち米を使った「もち給食」が17日、同市と平泉町の小中学校などで始まった。初日は7小学校と3中学校で雑煮が提供され、児童生徒が特別メニューに舌鼓を打ちながら、古くから地域に根付いてきた餅食文化を実感した。
もち給食は、食育と食文化の継承を目的に2011年度から実施。今年は17、24の両日に、市内全小中学校と平泉中学校、摺沢幼稚園で行われる。
このうち花泉中学校(横田一平校長、生徒307人)では、勝部修市長が訪れて2年生と一緒にメニューを堪能した。会食中は勝部市長が一関地方に伝わる餅の種類を教え、生徒たちは学校で取り組んでいる餅食文化の学習の成果を伝えるなどしていた。
佐藤将伍さん(14)は「おいしかった。花泉の人たちが箱根駅伝の会場で餅つきをやっていたことを聞いて驚いた」、畠山愛唯梨さん(13)は「家で食べる餅より、軟らかくて甘い。餅が好きなので、もっと給食の回数を増やしてほしい」と話していた。
勝部市長は「花泉は一関の中でも餅との関わりが深い地域。どんどん食べて健康に育ち、地域に貢献できる人になってほしい」と期待していた。