花巻

新型肺炎感染防止へ 花巻空港 春節で警戒強化

新型コロナウイルス感染防止のため花巻空港の売店で日本製マスクを買い求める中国人。中国ではマスクが手に入らない状態という

 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で、国内で感染者が確認される中、花巻市東宮野目のいわて花巻空港は25日、春節(旧正月)の大型連休が始まった中国から多くの観光客の来日が予想されることから到着客に対応するための防止対策を強化した。消毒液の設置場所を増やしたほか、職員らのマスク着用などで対応した。【3面に関連】

 同空港では感染拡大を受けて18日以降、国際便利用者の入国手続きに合わせて仙台検疫所(宮城県塩釜市)の検疫官がサーモグラフィーで健康状態をチェックしている。国際便が到着する水、土曜日は当面、検疫官が対応する。

 25日の同空港は、上海から130人が到着したほか、本県などを訪れていた中国の観光客ら108人が帰国した。空港内の売店では多種のマスクを販売し、観光客が買い求める姿が見られた。

 上海に戻る前に売店に立ち寄った女性は、数十個のマスクを買い求め「中国では品薄状態が続いている。日本のマスクは品質が良いのでたくさん買った。感染が怖くてマスクは手放せない」と不安な表情を見せた。

 厚生労働省からの通達で、空港内には武漢市から帰国した人で、せきや発熱がある場合、解熱剤を服用した人は申し出るようポスターも掲示して注意を促している。県空港ターミナルビルの高橋宏弥代表取締役社長は「万が一に備え、消毒液の設置場所を増やすなど防止対策をしっかりやりたい」と気を引き締めていた。

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