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焦げ付きにくく、肉ふっくら 盛岡・焼き肉店 南部鉄器の鉄板導入

盛楼閣が導入した南部鉄器製の鉄板

 岩手の食と伝統的工芸品の良さを味わってもらおうと、盛岡市の焼き肉店が27日、南部鉄器製の鉄板を導入した。南部鉄器の特性から肉が焦げ付きにくくきれいに焼けると反応も上々。岩手の食を岩手ならではの調理器具で味わえるまたとない機会を提供する。

 南部鉄器製の鉄板を導入したのは、JR盛岡駅東口に店を構える盛楼閣。家族や職場の会食、国内外観光などさまざまな場面で利用する人でにぎわい、「岩手の伝統工芸品で最上級のおもてなしを提供したい」と昨夏から導入を検討し始めた。

 テーブル・座敷を合わせ33卓120席に必要な鉄板は約800枚。南部鉄器製造販売元の及源鋳造(奥州市水沢)にオリジナルの鉄板を特注し、今回300枚を導入した。

 特注の鉄板は縦17・3センチ、横29・8センチ、厚さ8ミリ、重さ1・6キロ。通常の鉄板に比べ1ミリ厚く、100グラムほど重いが、蓄熱性が高く、温度むらができにくいことから肉がふっくらと焼けるほか、鉄板の表面にはごく細かな凹凸に油が染み込み、さらに加熱された空気が入り込むことから焦げ付きを防ぐという。

 試作を重ね、鉄板の厚みに加え鉄板の裏の縁には「コ」の字型に溝をつけるなどして熱を集めやすくするなど工夫を凝らしたほか、鉄板表面には「南部鉄器」の刻印を施し利用客にも分かるようにした。

 同店を運営する嚴商事の齊籐未来取締役部長は「食と伝統工芸のコラボレーションで岩手のPRにつなげたい。岩手の良さ、おいしいもの、良いものを知ってもらい、全てのお客様に満足して帰ってほしい」と願う。

 また鉄板を手掛けた及源鋳造の及川久仁子代表取締役社長は「岩手の豊かな食材だけでなく南部鉄器という文化を使いながら、岩手らしさ、岩手のおいしさを味わうことで岩手の良さを感じてもらえるとうれしい」と話している。

▲利用客にも分かるよう鉄板には「南部鉄器」の文字が刻印されている

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