一関・平泉

姿勢正し順番通り 黄海小4年生 「もち本膳」を体験【一関】

もち本膳を味わいながら伝統の「もち食文化」に理解を深める児童

 一関市と一関もち食推進会議は28日、同市藤沢町の黄海小学校で4年生16人を対象とした「一関地方もち本膳体験学習」を催した。同推進会議の佐藤育郎副会長を講師に、児童らが藩政時代から米どころの同地方に伝わる「もち本膳」についてあらましを学び、作法にならって行儀よく味わった。

 同地方では本膳料理にご飯ではなく餅を使って「もち本膳」とする場合が多く、儀礼式を重んじた格調高いもてなしとして今に伝わっている。基本は5品といい、同日もなますとたくあん漬け、あんこ餅、クルミだれの料理餅、雑煮のような引き菜餅が膳に上った。

 児童らは正座した際の両膝の間隔や、お辞儀の仕方、食べる順番、椀を持つ高さなどをしっかり確認しながら作法を身に付け、料理に舌鼓を打ちながら伝統の餅食文化を肌で学んだ。

 食後、正客役の熊谷健司校長が佐藤副会長の指導の下、餅の入っていた三つのわんへ順に湯を移しながら、たくあん漬けできれいに拭い、その湯を飲み干すと、正しい作法ではあるものの、場内から笑いが漏れる場面もあった。

 千葉悠玖君(9)は「いろいろな餅の食べ方を知ることができてとても良かった。どの料理もおいしかったが、あんこ餅が好き。正座したときの両膝の間は男子が拳二つ分、女子が拳一つ分開けるというのも学べた」と感想を話していた。

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