花巻

男衆、熱く争奪戦 五大尊蘇民祭 豊穣や厄よけ祈願【花巻】

五大尊蘇民祭で蘇民袋を激しく奪い合う参加者

 花巻市の無形民俗文化財に指定されている五大尊蘇民祭は31日、同市石鳥谷町五大堂の光勝寺で行われ、裸の男衆が今年1年の五穀豊穣(ほうじょう)や厄よけを願い蘇民袋の争奪戦を繰り広げた。

 境内には雪がほとんどなく、同日も穏やかな天候に恵まれた。護摩法要が営まれたほか、ミカンや餅、福銭などがまかれ、集まった参拝客や見物客が手を伸ばした。力餅、護摩餅がまかれた後、待ち構える男衆の中に板札入りの蘇民袋が入れられ、激しいもみ合いが始まった。

 北海道、関東地方なども含め56人が参加し、「ジャッソー」と掛け声を響かせ肉弾戦を展開。袋に群がる参加者は周囲からおけで何度も水を掛けられたり、担がれて福銭をまいたりしながら鳥居に向かって移動し、アマチュアカメラマンや見物客らが追い掛けた。

 約40分間の熱戦の末、第一取り主となったのは毎年参加しているという紫波町の会社員畠山真さん(41)。「絶対離さないという気持ちで最後まで食らい付いた。1年間健康で過ごせるようにという願いを込めてやっているので、一番になれたのはすごくうれしい」と笑顔を見せた。

 同祭は1191(建久2)年、国家安泰や五穀豊穣を祈願した護摩法要の際、配られた護摩餅を参拝者が競って手に入れようとしたのが始まりと伝えられる。1894(明治27)年に板札を入れた麻袋を奪い合う現在の形に改められたといい、毎年旧暦1月7日に行われている。

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