日本代表に石川さん(金ケ崎3年) 中学バレー男子選抜 豪遠征 闘志燃やす
金ケ崎中学校3年の石川愛礼さんは、2019年度全日本中学生バレーボール選抜の男子チームのメンバーに選ばれた。昨年12月に開かれたJOCジュニアオリンピックカップ第33回全国都道府県対抗中学バレーボール大会でプレーが目に留まり、日の丸を背負うことに。21~28日に行われるオーストラリア遠征での飛躍に向け、闘志を燃やしている。
石川さんは奥州市江刺愛宕出身。江刺愛宕小学校時代からスポーツ少年団の金ケ崎VBCに所属し、金ケ崎中学校でプレーするために金ケ崎町に転居した。
今年度は同校の県中学校総合体育大会優勝、東北大会出場に貢献。初めて入った県選抜チームでは主将を務め、大阪市で開かれたJOC大会では決勝トーナメント1回戦敗退だった。
同大会で見せたセッターとしての能力に日本中体連バレーボール競技部が注目。昨年12月下旬に全中選抜(男女各12人)入りした。
セッターに入ったのは中学1年の新人戦から。「相手のブロックの枚数を減らすトスを上げ、攻撃もできる」と自己分析する。全中選抜では正セッターの役割を期待されているという。
3年生の最後に代表選出、初の海外勢との試合と大きな成長のチャンスが連続し、「喜びとプレッシャーが少しある。強化合宿を経てチーム力も上がっており、日の丸を背負う自覚も芽生えてきた。サーブも強化している」と奮い立つ。「海外選手の高さを実感したい。レベルの高い選手がスパイクを上げるので、打ちやすいトスを上げたい」と展望する。
遠征を前に、4日に町役場を表敬訪問。髙橋由一町長は「力のある選手が金ケ崎から登場したことに心から歓迎とお祝いと送別をしたい。はつらつとして頑張ることを祈念する」と述べ、固く握手を交わした。
遠征では同年代やより上のカテゴリーの豪州チームとの交流試合などに臨む。石川さんは「金ケ崎中のレベルの高い環境でプレーし、顧問をはじめたくさんの方々に支えられてここまで来た。持っている全てを発揮して頑張る。将来は全日本代表として五輪に出たい」と夢を語った。