奥州・金ケ崎

節目の10年発展誓う 本間所長(VLBI観測所)が講演 商議所青年部記念式典【奥州】

奥州商議所青年部10周年記念講演会で継続するこつを語った本間所長

 奥州商工会議所青年部創立10周年記念式典は8日、奥州市水沢佐倉河のプラザイン水沢で行われ、節目を祝うとともに今後の発展を誓い合った。

 市内外から関係者約100人が出席した式典で、あいさつに立った板屋裕治会長は「121人で発足し、10年を迎えた。その間、東北ブロックYEG事業大賞受賞といった大きな成果もあった。今年は新たな10年の一歩を踏み出そうと『Next Step~楽しもう』をスローガンに活動している。ご指導、ご協力を願う」と語った。

 板屋会長が歴代会長に感謝状と記念品を贈り、青年部発展への労をねぎらった。歴代会長を代表して、菊地高広・第2代会長が「青年部では人とのつながりを強くしていくことが大事だ。頑張って活動してほしい」と後輩を激励した。

 式典に先立ち記念講演会が開かれ、国立天文台水沢VLBI観測所の本間希樹所長が「ブラックホールプロジェクトから学ぶ継続の重要性」をテーマに語った。

 この中で本間所長は「続けない限り何も起きない」とした上で、「ブラックホールの撮影成功までには、準備から数えて10年以上の期間がかかった。それを支えたのは、ブラックホールを見たいという大きな夢と、同じ夢を持つ多くの仲間たち、失敗しても続けようという意思」と語った。

 聴講した会員らからは「モチベーションを保ち続けるこつは」などと質問が寄せられ、「管理職としては無理をさせないよう心掛けたが、個人としては『研究したい』という気持ちが出てしまうので目標を決めて積み重ねていった」と答えていた。

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