北上・西和賀

研究、活動に理解 日本白鳥の会 北上で初研修会

北上市で8日始まった日本白鳥の会の研修会

 日本白鳥の会の第44回研修会は8日、北上市内で始まり、全国から参加した会員らがハクチョウを取り巻く最近の研究や活動に理解を深めている。9日まで。

 日本に飛来するハクチョウに興味のある人たちが集まって1973年に設立された全国組織。研究・事例発表や現地研修などを通じて情報交換している。

 同市では初開催となる研修会には、全国から会員ら約40人が参加。初日は同市のホテルシティプラザ北上で、本県をはじめとする東北や北海道、東京都から参加した7人が、宮城県と一関市周辺のハクチョウ類の個体数と分布状況や、全地球測位システム(GPS)を使ったコハクチョウの越冬状況の追跡、水鳥を守る活動などについて調査結果や事例を報告した。

 このうち北上市滑田の日本野鳥の会会員征矢和宣さん(73)は、市内にハクチョウが飛来するようになった経緯を報告。「北上市の新堤にハクチョウが飛来するようになったのは35年ほど前とみられる。餌付けが行われてから次第に増え、南から北へ帰る時期になると中継地として飛来数が増え、2000羽を超えるほどになった」と説明した。

 最終日の9日は、同市の大堤公園や金ケ崎町の赤石堤で現地視察を行う予定。

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