果敢な滑り 距離競う 樺山ソリッコ大会【北上】
第5回樺山ソリッコ大会は9日、北上市稲瀬町の樺山歴史の広場で開かれ、子供たちが雪上でそり滑りを満喫しながら滑走距離を競った。
市民や子供たちに冬の同広場を知って楽しんでもらい、健全育成を図ろうと稲瀬町自治協議会が主催。町内外から未就学児と小学生21人が参加し、年齢別の3部門で競技した。
参加者は丘からそりで滑り、2回のうち距離の長い方を記録として採用。順調に距離を伸ばす子供の一方、スピードを出し過ぎたりバランスを崩して途中で転んだりするケースも多く見られ、会場には子供たちの笑顔と歓声が広がっていた。全参加者中、最高の69メートルをマークした綱川颯太朗君(照岡小2年)は「少しでこぼこがあったけど、すごくいい滑りができてうれしい。楽しいので来年もまた滑りたい」と充実した表情を見せていた。
今シーズンは雪不足で開催も危ぶまれたが、大会数日前の降雪で無事開催。大会運営を担当した同自治協の稲瀬町地域教育力向上推進委員会の上野一雄委員長は「地域の学校や保育園、家庭、各団体、企業など地域全体の協力で開催でき、雪が降って良かった。子供たちも楽しみにしており、これからも毎年続けていきたい」と話していた。