一関・平泉

佐藤被告が上告 南十軒街殺人事件【一関】

 2018年8月に一関市字南十軒街、無職及川ヨシコさん=当時(80)=が自宅で殺害された事件で、殺人や住居侵入などの罪に問われた同市字北靊霊、無職佐藤仁一被告(75)は、懲役22年(求刑懲役25年)を言い渡した一審判決を支持し控訴を棄却した二審判決を不服として最高裁に上告した。上告は10日付。

 佐藤被告は一審で殺人について無罪を主張し、事実誤認と量刑不当で判決は不服として控訴した。二審の仙台高裁は、凶器とみられる包丁などにあった及川さんと佐藤被告のDNA型を含む血痕を「被告が包丁を持って被害者の身体を刺突したことを推認させる有力な事実」とするなどして主張を全面的に退けていた。

 一審判決などによると、佐藤被告は18年8月16日ごろ、及川さん宅に侵入。はさみのような物と包丁で多数回突き刺すなどして失血死させた。同月13日には市内のコンビニエンスストアで果物1袋(販売価格266円)を盗んだ。

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