花巻

精巧、緻密な匠の技 梅村さん彫刻展 大迫図書館【花巻】

仏像彫刻展を開いている梅村さん

 花巻市大迫町の梅村拓士さん(75)による仏像彫刻展が同町の大迫図書館で開かれている。精巧、緻密な木彫りの仏像や版画が並べられ、来場者に匠の技を伝えている。29日まで。

 梅村さんは彫刻が趣味で、30歳ごろからかまど面を自己流で仕上げた。50歳から約10年間、盛岡市のカルチャースクールの仏像教室に通って腕を磨き、現在は自宅で黙々と創作に打ち込んでいる。大迫で作品展を開くのは今回が初めて。

 紙に書いた仏像の輪郭をケヤキやカツラの木に写して升目を入れ、それに沿ってのみや彫刻刀で慎重に削る作業。完成するのに一冬かかる作品もあるが、没頭する時間や出来上がった時の達成感が魅力という。

 同展では、これまで手掛けた中から毘沙門天や不動明王、釈迦(しゃか)如来、6体セットの笠地蔵など表情、姿勢ともさまざまな彫刻作品計22点を出品している。

 十一面千手観音は腕の一本一本まで精緻を極めた力作。台座を含め高さ90センチ以上の増長天は、県民長寿文化祭で最優秀賞に輝くほど高い完成度を誇り、動きのあるたたずまいや荒々しい光背などが見る人を引き付ける。阿弥陀如来や十一面千手観音などの版画6枚も並ぶ。

 仏像巡りで創作意欲をかき立てられるという梅村さんは「細かい部分は時間を掛けて丁寧にやればいいが、ポイントは目が生き生きしているか。作品を見てもらうことを励みにし、もっと難しいもの、もっと大きなものに今後挑戦していきたい」と意気込んでいる。

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