花巻

個性豊かに愛らしく 花巻人形テーマ展 市博物館

素朴で愛らしい花巻人形が並ぶ市博物館

 東北三大土人形の一つに数えられる花巻人形を集めたテーマ展は、花巻市高松の市博物館で開かれている。来館者が鮮やかな色遣いや素朴さ、個性豊かな造形を堪能している。5月6日まで。

 花巻人形は江戸時代の盛岡藩領花巻で生まれた土人形で、同館は約3500点(600種弱)を収集・保管。今展では455点を厳選して「楽しい雛(ひな)祭り」「おはなし出てこい」「暮らしのひとこま」など5分野に分類、解説パネルと共に展示している。

 このうち「十二支にちなむ動物」の部には、愛らしいネズミやウサギ、イヌなどが勢ぞろい。動物が描かれた着衣に身を包んだ江戸期の名大関・谷風を模した一体もあり、花巻人形らしい多彩さを感じさせている。

 ガラスケース内展示のほか、季節に合わせた花巻人形ひな飾り、子供たちが思い思いに色付けを楽しむ塗り絵コーナーなども設置。同館担当の岡本雅子学芸員は「同じような形でも少しずつ違う部分があり、花巻人形らしい種類の多さを楽しんでもらえるのでは。かわいらしく華やか、あでやかな自分だけのお気に入りを見つけてほしい」と話す。関連企画として22日に展示解説会、3月14日に館長講座「花巻人形」、同月22日にワークショップ「花巻人形絵付け体験」(要申し込み、材料費1600円)なども開催される。会期中無休。開館時間は午前8時30分~午後4時30分。一般入館料350円。問い合わせは同館=0198(32)1030=まで。

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