花巻

感謝の思い“でっかく” 花巻南高生 担任の肖像画制作

花巻南高3年生が担任への感謝を込めて制作した巨大肖像画

 花巻市の県立花巻南高校(菅原一成校長)の美術授業を選択する3年生は、卒業を前にクラス担任の巨大肖像画を制作した。感謝の気持ちをメッセージとして添え、3月1日の卒業式に合わせて校内に展示する。

 美術部顧問の日下信介美術科教諭の発案で、最後の課題として取り組んだ。5クラスの担任の写真を下書きにして縦7枚、横5枚の35枚に分割。1枚ずつ28センチ四方サイズに拡大コピーし、鉛筆で4段階に濃淡を付けて組み合わせた。美術選択生徒39人は3クラスにおり、残り2クラスは同校美術部が仕上げた。

 3年生196人が余白に寄せ書きを加えて完成。「最高の担任でした。大好きです」「先生から学んだことを忘れずこれからも頑張っていきます」などのメッセージが添えられている。

 縦2・2メートル、横1・6メートルの巨大肖像画5枚は卒業式の日に踊り場に並べ、来賓や保護者にお披露目する。

 鉛筆アートは筆圧で濃淡を表現するため、それぞれの色の濃さの感覚を共有するのが難しかったというが、リーダーの照井鈴彩さん(18)は「スーツなど真っ黒に塗るところは力作業で大変だった。みんなでコミュニケーションを取りながら作り上げ、各クラスの味わいが出ていると思う。先生は驚いていたが、喜んでもらえたのでうれしかった」と満足げ。

 日下教諭は「全員でまとまって大きい作品を作ることができた。限られた時間だったが、思った以上の出来栄えになった」と生徒をたたえた。

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