末永い発展願い込め 築舘大乗神楽 45周年祝い初単独公演【北上】
北上市二子町に伝わる伝統芸能・築舘大乗神楽の発足45周年を祝う記念公演が23日、同町の地元公民館で行われた。初の単独公演で、師匠団体に認められ改称したことを受け寄贈された神楽幕の披露も併せて行われた。出席した関係者は末永い発展を願い、舞を地域住民に披露した。
1966年の築舘集落発足と同時に船渡(ふなと)神楽から分かれて「船渡神楽築舘組」として始まり、宿大乗神楽に師事し75年に「築舘神楽」の名称となってから45年を迎えた。また、2019年11月には師匠団体の宿大乗神楽に認められ、「築舘大乗神楽」に改称し、宿大乗から神楽幕の寄贈を受けた。周年記念と改称を祝って地域に感謝の意を示し、神楽幕の披露機会にもしようと記念公演を企画した。
公演では小学生から70代までの会員ら約20人が出演。大乗神楽最高の祈祷(きとう)舞で舞を極めた法印資格者のみ踊ることができる「榊舞(さかきまい)」や「荒神(こうじん)」をはじめ、「七五三切(しめきり)」「魔王」「笹結」「伏獅子」を披露。集まった地域住民に存在感を示した。