北上・西和賀

「安心して受験して」 上野中にマスク寄贈 地元コンビニ【北上】

高校受験する3年生にと上野中の盛島校長(左)にマスクを手渡す岩崎取締役

 北上市立上野中学校(盛島徹校長、生徒403人)は4日、地元コンビニ店からマスク185枚の寄贈を受けた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け全国的にマスクが不足する中、高校受験を控える3年生にと贈られたもので、同校は「心温まる出来事。このようなことが広がると大変うれしい」と輪の広がりに期待する。

 寄贈したのは学区内にあるデイリーヤマザキ北上上野町店。マスクは同店の岩崎竜也取締役(39)が以前から業務用にストックしていたもので、従業員分のマスクが十分にあることから、受験生への寄贈を決めた。

 同日朝、岩崎取締役からマスクを受け取った盛島校長は「大変ありがたい申し出」と心遣いに感謝。受験票を配布する5日の登校日に公立高校を受験する生徒全員にマスクを配布し、残った分は13日の卒業式で使用する。

 宮沢賢治の「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という言葉が好きで、寄付活動をしていた亡き祖母の志を引き継ぎたいと思ったという岩崎取締役。「今年の中学3年生は東日本大震災の時に保育園や幼稚園の卒園式が重なってできなかった。スタッフにも受験生を持つ親がおり、不安を抱えている生徒たちに少しでも安心して受験してもらえたら」とエールを送る。

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