北上・西和賀

人物重視にシフト 教養、専門試験廃止しSPI導入 市、21年度採用から【北上】

 北上市は、2021年度職員採用試験で従来の教養試験と専門試験を廃止し、民間の採用試験でも使われている総合適性検査(SPI)を導入する。1次試験のSPIでは能力検査と性格検査を行い、人物本位の選考にシフト。民間志向も含め多くの人たちが受験しやすい環境を整え、幅広い人材の確保を目指す。

 同市は志願者減少傾向を踏まえ、19年度採用試験から県内自治体に先駆け前後期制を導入。同年度は前期の上級事務に92人が受験し全体でも増加するなど一定の成果を挙げたが、多くの自治体が前後期制を導入した20年度は前期上級事務の受験は56人に減少した。

 1次試験は教養試験と職種によって専門試験があるが、これらに向けた勉強をしていない民間志向の人にはネックとなっていた。民間志向や社会人を含めた優秀な人材確保へ、1次試験をSPIに切り替える。

 前期試験の上級事務と保健師は、今月1日から4月15日までリクナビウェブエントリーシステムでプレエントリーを受け付ける。従来の郵送や持参による申し込みは受け付けない。

 21日から5月15日までの期間に全国のSPIテストセンターで志願者の都合のいい日時、会場で受験。県内では盛岡市が会場となる。これまで1次試験は6月だったが時期は大幅に前倒しされ、民間試験と並行し首都圏や仙台圏など全国各地で受験できるようになる。

 SPIは文章の理解力、数的処理、論理的思考力、構造的把握力を見る能力検査(55分)と職務適性、組織適性などの性格検査(30分)を行い、結果は5月下旬に発表。北上市役所で行う6月下旬の2次試験は初めて集団面接を採り入れ、1次試験に実施していた作文を実施。7月中旬の3次試験は個別面接となる。1~3次通じ、今まで以上に人物重視の選考となる。

 県内では大船渡市が20年度採用試験からSPIを全面導入。新卒の大卒者、市外の志願者が増え、一定の成果があったという。

 北上市総務課は「民間を考えている人や市内外問わず、多様な人材を求めている」と呼び掛ける。受験要件は上級事務(社会福祉士含む)が21~29歳(今年4月1日現在)で採用は5人程度、保健師は34歳未満で同じく2人程度の予定。

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