花巻

ベスト国産ワイン賞輝く 2年連続最高評価 エーデルワイン【花巻】

サクラアワード2020で金賞に選ばれたエーデルワインのワイン

 花巻市大迫町のエーデルワイン(藤舘昌弘代表取締役社長)の「ゼーレ オオハサマ メルロー樽熟成 2017 赤」が、女性審査員による国際ワインコンクール「サクラアワード2020」でダブルゴールドと特別賞グランプリ「ベスト国産ワイン賞」に輝いた。2019年に続く最高評価を受けたのに加え、同ワインを含め過去最多の8アイテムが金賞を受賞。地域の高品質なブドウと醸造技術がかみ合い、新たな金字塔を打ち立てた。

 日本のワイン業界で活躍する女性延べ560人が29カ国4333点を審査。国産ワインは277点がエントリーし、このうち全てのカテゴリーの中で審査員の平均点が93~100点のワインに与えられるダブルゴールドは11点が選ばれた。「ベスト国産ワイン賞」は日本で醸造、瓶詰めされたワインの中から、世界のワインと質を競い合い受賞した3アイテムに贈られる特別賞で、同社ワインは2年連続の選出となった。

 「ゼーレ オオハサマ」はエコファーマー認定を受けた同町の生産者とエーデルワインが地元ブドウにこだわり、情熱と魂(ゼーレ)を込めた特別醸造限定品シリーズ。17年は7月まで好天に恵まれ、8月以降は曇りの日が多かったものの適切な栽培管理により質の高いブドウが収穫された。

 同ワインは甘い樽香や紅茶を思わせる香りが感じられ、しっかりとした渋みと果実味のある凝縮された味わいが特徴。アルコール分13%。製造本数1680本。25日に発売される。

 同社からはこのほか、7点が金賞を受賞。2番目の4点(2社)を大きく上回り、国内ワイナリーでは最も多い金賞数となった。

 行川裕治取締役製造部醸造技師長は「これだけワイナリーがある中でグランプリを取ることができてうれしい。生産者はもちろん、スタッフや天候に恵まれたことなど、さまざまな要因が重なったことに感謝したい。8アイテムが金賞になるというのは、産地全体の底上げが図られていることの証明でもあり、今後に向けて自信が付く」と喜びをかみしめた。

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