県内外

復興完遂へ決意 県と釜石市 合同追悼式 東日本大震災から9年

献花台に花を手向け、犠牲者の冥福を祈る参列者=11日午後、釜石市

 本県など東北地方を中心に甚大な被害をもたらした東日本大震災発生から9年となった11日、県内各地で追悼行事が催された。県と釜石市による合同追悼式は釜石市民ホールTETTOで行われ、来賓や遺族ら135人が参列。震災で犠牲になった人々に鎮魂の祈りをささげ、復興の完遂へ決意を新たにした。【2~4、9、13~15面に関連】

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で県内沿岸部の自治体でも中止、規模縮小が相次ぎ、合同追悼式も一般の入場自粛を求め開催時間も短縮。参列者数は当初の想定を大きく下回り、検温を実施し体調不良者の入場制限、マスク着用、消毒などの対策を徹底した。

 発生時刻の午後2時46分に参列者全員で黙祷(もくとう)をささげ、達増拓也知事が式辞で犠牲者に哀悼の意を表明。「県民は犠牲になった方々の古里への思いを受け継ぎ、震災の教訓を後世や国内外の人々に伝えていかねばならない。復興道路などが整備され、ラグビーワールドカップ釜石開催を成功させ、復興が進む岩手の姿を全国、海外に発信できた。今後も一人ひとりが互いに支え合い、幸福を守り育てるための取り組みを進めていく」と復興推進を誓った。

 野田武則釜石市長も「市内では行方不明者、関連死も含め1064人が犠牲となり、震災から9年の年月を経た今日も決して忘れてはならない日と改めて感じた。犠牲になった方の思いに応え、支援を頂戴した多くの皆さまの恩に報いるためにも2020年度の復興完遂に全力を尽くす」と強調。藤原崇復興大臣政務官、関根敏伸県議会議長らも追悼の言葉を述べた。

 遺族を代表し、同市小佐野町の会社役員澤田龍明さん(60)が「遺族一人ひとりに長い3300日があり、まだまだ引きずって生活している遺族もたくさんいると思う。この災害を大きな教訓とし、尊い命を守ることを優先とした対応が、ここに眠るみ霊への最大の恩返しになる」と語り、参列者は献花台に花を手向けて犠牲者の冥福を祈った。

 県によると、震災による県内の死者は4674人、関連死469人、行方不明者1112人、倒壊家屋は2万6079棟を数える。県と市町村が沿岸部に整備した災害公営住宅5550戸は19年11月に全て完成し、内陸6市に同様に建設した283戸も盛岡市を除き完成した。

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