希望詰め未来の自分へ タイムカプセル埋設 飯豊中【北上】
北上市立飯豊中学校(高橋信之校長、生徒305人)の3年生は11日、同市村崎野の同校敷地内にタイムカプセルを埋めた。成人を迎える5年後に開封する予定で、未来の自分に宛てた手紙に希望を詰め込んだ。
同校は2017年4月の創立70周年を記念した事業で校歌碑を建立。その碑のそばに18年3月からタイムカプセルの埋設を続けており、同日は卒業式の練習で登校した3年生約100人が作業を見守った。
タイムカプセルに入れたのは、卒業生107人が将来へのメッセージをつづった手紙。代表の3人が手紙をまとめてジュラルミンケースに入れ、土の中に埋めた。目印となる石のプレートには「未来への伝言」の言葉も刻まれた。
サッカーJリーグの浦和レッズのファンという伊勢睦月さん(15)は「5年後自分には埼玉大学に入ってレッズの応援と勉強を頑張っていてほしい。そして、将来は安定した職業に就ければいい」と、笑顔を見せた。
卒業生がタイムカプセルを毎年埋め、成人式に合わせて開封できるように埋設場所は6カ所用意されている。作業を担当する北上石材店の伊藤英明代表取締役社長は「卒業生が中学当時の楽しかった思い出を懐かしむことができると思うと、手伝うこちらもうれしくなる」と話していた。