奥州・金ケ崎

前沢牛・奥州牛を追加 ふるさと納税返礼品 新型コロナで消費減 市、畜産農家支援へ

 奥州市は、新型コロナウイルス感染症の影響で国産牛肉の消費が大幅に落ち込み、厳しい状況となっている畜産農家を支援していこうと、同市のふるさと納税の対象返礼品で、地場ブランド「前沢牛」「奥州牛」の牛肉について新たに4品を加えた。地元牛肉取扱業者の提案、協力を得てモモスライス、サーロインステーキを出品し、14日から二つのふるさと納税ポータルサイトで受け付けを開始しており、消費拡大につなげていく。

 市総務企画部元気戦略室によると、同感染症の影響が広がり、イベントや宴会の中止、レストランの利用などを控える動きなどにより国産牛肉の消費は大幅に落ち込んでいる状況という。

 和牛は出荷に適した年齢があり、出荷できる期間も決まっているため、流通が停滞すると畜産農家が牛を出荷できなくなる可能性もある。前沢牛・奥州牛は限られた地域で生産されたもので、後継者不足などにより畜産農家が減少傾向にある中で、緊急事態にさらされている畜産農家を守るために、市内の牛肉を取り扱う6事業者から市への提案があり、牛肉消費拡大のための新たな返礼品を出品することになった。

 同市では2015年1月からふるさと納税返礼事業を開始しており、昨年度の納税寄付額は4億1780万4089円(1万2069件)に上る。返礼品については同市で生産、加工、製造された物として地場産品400品以上を出品しており、特に前沢牛は南部鉄器、コメに次ぐ人気の返礼品となっている。

 今回加えた返礼品は▽前沢牛モモスライス250グラム(寄付設定額1万円)▽同サーロインステーキ200グラム(同1万5000円)▽奥州牛モモスライス250グラム(同1万円)▽同サーロインステーキ200グラム(同1万5000円)―の4品。これまでの同市の牛肉に関する返礼品と比べ、寄付設定額は低い額に設定し、事業者の協力によりふるさと納税返礼割合の基準を満たした内容となっている。

 ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」「楽天ふるさと納税」で受け付けを開始しており、同戦略室では「どんどん(受け付けが)出てきてもらえればいい」と期待を寄せている。

20日から応援特別販売
JA、奥州市、金ケ崎町

 JA岩手ふるさと、奥州市、金ケ崎町は、新型コロナウイルスの影響でインバウンド(訪日外国人旅行者)と嗜好品需要での肉牛消費が落ち込んでいることを受け、20、21、27の3日間、前沢牛といわて奥州牛の消費応援特別販売を行う。

 同JAの産直来夢くんでの店舗販売をはじめ、JA各支店での移動販売、両市町の職員に対する予約販売という内容。同産直では20、21の両日午前9時~午後6時、移動販売は27日午前9時から午後4時30分まで管内8カ所を回る。

 商品は、前沢牛モモスライス300グラムが3000円(通常価格3600円)、いわて奥州牛350グラムも同額など。同JAでは「この難局を乗り切りたい」と話している。

 移動販売の予定は▽前沢地域センター(午前9~11時)▽衣川地域センター(午後1~2時)▽金ケ崎地域センター(午前9時30分~10時)▽金ケ崎支店(10時30分~11時)▽胆沢地域センター(正午~午後1時)▽水沢地域センター(2時~同30分)▽大手通支店(3時~同30分)▽水沢南支店(4時~同30分)―の予定。

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