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若者デザイン 光るセンス 盛岡・カワトク 入賞の10着再現、展示

学生ら考案のデザインを県北の縫製業者が再現した10着が並ぶ作品展=盛岡市のカワトク

 北いわてアパレル産業振興会(森奥信孝代表理事)が学生・生徒を対象に公募したファッションデザインの優秀賞制作品展示は、盛岡市菜園のパルクアベニュー・カワトクで開かれている。最優秀賞に輝いた宮川歩実さん(花北青雲高3年)の「マントスーツ」など、入賞者10人のデザインを県北地域の縫製業者が忠実に再現。それぞれのセンスが光る世界に一つだけの衣服が並び、来場者の目を引き付けている。22日まで。

 同振興会は、県北地域の縫製業16社で構成。縫製業の魅力や高い技術力をPRし人材育成を図るため、県北広域振興局と共同でデザインを毎年公募している。

 7回目の今回は、過去最多の628点のデザイン画が寄せられ、優秀賞10点を選出。業者がそれぞれのイメージに合った布地を使って縫製し、作品を再現した。2月には二戸市でファッションショーを開催し、完成した衣服をお披露目。デザイン性の高さや実用性などを審査し、最優秀賞や知事賞などを選んだ。

 展示では、ノースリーブのパーティードレスをはじめ、軽米町特産の野菜をあしらった女性用ワーキングウエア、サッカーボールと日の丸柄のメンズ服などの優秀作品10着を紹介。最優秀賞の「マントスーツ」は、テーラードジャケットにマントを組み合わせた斬新なデザイン。左右非対称で印象に残るシルエットが高く評価された。

 展示時間は午前11時~午後6時(最終日は4時)。森奥代表理事は「オリジナルの服を作るのは大変だが、学生の夢が形になり、両者にとって良い刺激になる。実物を見ていただき、多くの人に楽しんでほしい」と話している。

 宮川さんを除く主な入賞者は次の通り(県南関係のみ、敬称略)

 ▽優秀賞=菊池周(水沢商高2年)渡邉慶蔵(一関工高1年)

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