北上・西和賀

指先の妙技にため息 イラストレーション展 小松原英さん【北上】

イラストレーション展「~夢の途中~」を開いている小松原さん

 フリーイラストレーターの小松原英さん(62)=金ケ崎町在住=によるイラストレーション展「~夢の途中~」は、北上市九年橋のギャラリーボイスで開かれている。緻密に描かれたイラストの数々を展示。長く一線で活躍し続ける指先の妙技が、見る人のため息を誘っている。22日まで。

 小松原さんは奥州市江刺出身で、高校卒業後に上京。専門学校在学中にはイラストレーターの滝野晴夫さんに師事し、アシスタントを経た後にフリーとなった。写実的な手法を得意とし、企業のパッケージ商品デザインやファッション誌、動物図鑑、イベントポスターなど、これまでに数多くの仕事を手掛けてきた。

 2015年、父親の介護のため帰郷。企業などからの依頼をこなす一方、繊細な筆致を生かして町民劇場ポスターの原画をデザインするなど、地元ならではの仕事にも取り組んでいる。

 北上市では初の個展で、今回のために手掛けた作品を含む約40点を展示。馬やパンダといった動物や魚、昆虫のアクリル画や依頼で描いたパッケージイラストの一部、有名人ら人物の鉛筆スケッチなどが並び、来場者の注目を集めている。

 展示タイトルについて「いつの時代にも夢はあり、誰しも何かしらの夢を追い続けていると思う。自分が作品として描いたものもそう」と小松原さん。「作品を見てもらい、多岐にわたるリアル画の可能性を感じてもらえれば」と語る。

 開催時間は午前10時~午後8時(最終日7時)。展示作品の一部は販売もしている。21日には雪景を水彩で描く教室も開かれる。

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