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つなぐ「復興の火」 三陸鉄道 聖火運ぶ【岩手】

復興の火として三陸鉄道の車両で運ばれる東京五輪の聖火=22日午前、釜石市

 東京五輪の聖火が22日、本県に到着し、沿岸部を縦断する三陸鉄道で「復興の火」として運ばれた。停車駅前では展示も行われ、多くの人が記念撮影をして楽しんだ。【社会面に関連】

 宮古駅前での出発セレモニーでは、東日本大震災の被害者への黙祷(もくとう)後、達増拓也知事が聖火皿に点火。集まった多くの人が拍手を送り、達増氏は「(震災後の)支援に対する感謝の気持ちと復興への誓いを復興の火に込め、岩手から送り出したい」と五輪成功に向けてあいさつした。

 聖火はその後ランタンに入れられ、三陸鉄道の宮古―釜石間を移動し、途中の陸中山田、大槌両駅でも展示された。新型コロナウイルスの影響で当初予定されていた停車駅での子供たちの出迎えなどは取りやめになったが、各駅には多くの人が集まり、聖火と記念撮影し、手を振って列車を見送った。

 聖火を見に釜石駅を訪れた釜石市の会社員佐々木謙二さん(48)は「こんなチャンスは二度とないと思い、予定を空けて来た」と笑顔。秋田県横手市から来た教員の渡会寛之さん(52)は「復興のともしびとしてつないでいくのは象徴的。秋田でもリレーはあるが、ここで見るのとは意味が違う」と感慨深げに話した。

 復興の象徴的存在として親しまれている三陸鉄道は、昨年10月の台風19号の被害で一時約7割が不通となっていたが、今月20日に全線で運行を再開したばかり。聖火は三陸鉄道で運ばれた後、JRのSL銀河で釜石駅から花巻駅まで移動。23日は大船渡市の防災観光交流センター前で展示される。【時事】

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