北上・西和賀

新たな世界へ挑戦 准看護師養成校に合格 医療者への思い深く 髙橋さん(滑田)【北上】

新たな挑戦として准看護師養成校に通い始める髙橋さん

 長く障害者の支援に携わってきた髙橋育子さん(55)=北上市滑田=は、「自分への挑戦」との思いで准看護師養成校を受験し、見事合格した。今月末で仕事を辞め、再来年の試験突破を目指して学業に専念する。三十数年ぶりとなる4月からの学生生活に「少なからず不安はあるが、自分で決めたこと」と真っすぐなまなざしで語る。

 市内の高校と専門学校を卒業後、福祉サービスなどを提供する事業所に勤務。児童から大人までの障害者支援、養護老人ホームでの寮母を経験したほか、保育士や幼稚園教諭の資格も持つ。現在は市内の社会福祉法人で障害者の相談支援専門員として働いている。

 身近な人を亡くした経験から「医療の仕事は合わないと思っていた。病院は鳥肌が立つぐらい、足がすくんで前に進めないぐらい嫌な所だった」と振り返る。それでも「ずっと心の中に残っていた小さい種(医療者への思い)に突如として芽が出てスイッチが入った」と准看護師を目指すことを決心した。

 夫の富雄さん(62)ら家族をはじめ、誰にも相談せずに試験に挑み、1月末に合格通知が届いた後に報告した。開いた口がふさがらない富雄さんだったが「応援する」と背中を押してくれたといい、子供たちからも「やってみればいいよ」とエールを送られた。

 今月いっぱいで退職し、来月から一関市の一関准看護高等専修学校に通う。「勉強に耐えられるかと心配はあるが、何が起こるんだろうという期待もある」と髙橋さん。「障害に関わる仕事も看護師の仕事も、『命を大事にする』という最終目標は共通する。50を過ぎての挑戦に『何で今さら』と言われるかもしれないが、命を守るお手伝いをしながら楽しく歩みたい」。これから人生の新たなチャレンジが始まる。

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