一足早い春の使者 カタクリ咲く 渡部さん方【花巻】
花巻市桜台の渡部富夫さん(85)方で、カタクリが咲き始めた。「暖冬のせいだろうか、いつもより1カ月早く咲いた」と春の訪れを実感している。
渡部さんは20年以上前に自宅の庭にカタクリの種をまき、8年目から花が咲き始めた。以後も開花後の種が土に落ちるのを確認し、自然に開花するのを楽しみにしている。今年は庭の花を見ていた今月23日ごろ、紫色の花びらをしたカタクリを見つけた。
いつもは4月下旬ごろに咲き始めるといい、渡部さんは「3月下旬に咲くのは恐らく初めて。家の外壁が南を向いているので、放射熱が庭に当たったのではないか。何と言っても暖冬だからではないか」と早咲きのカタクリをめでている。
庭には福寿草やキクザキイチゲ、ショウジョウバカマが開花。シダレウメのつぼみも膨らみ始めており、「これからも多くの花が咲くので楽しみだ」と笑顔を見せている。