奥州・金ケ崎

最新の環境で技術習得を 産技短水沢へ教材寄贈 岩銀とサクシーディング(一関)【奥州】

ロボット制御のデモを見る(左から)赤堀代表取締役、田中副校長、伊藤支店長

 岩手銀行(田口幸雄頭取)と生産用機械器具製造のサクシーディング(本社・一関市川崎町、赤堀恵秀代表取締役)は、奥州市水沢の県立産業技術短期大学校水沢校(千葉則茂校長)に、STEMエンジニアリング訓練教材一式を寄贈した。教材一式は、同社が1月に発行した「いわぎん『みらい応援私募債』」で同行が受け取る手数料の一部と同社からの寄付を合わせて購入。同校では「最新の環境を整えてもらった。競技大会や授業、催しなどに活用したい」としている。

 同私募債は、寄付型CSR私募債で、私募債発行時に手数料の一部を寄付金として出し、発行する企業が指定した小中高校や教育機関に対して必要な書籍、教育用品などを寄贈する。今回で32カ所となった。

 今回は、この10年ほどで関連会社を含め、7人の同校卒業生を採用している縁で同社が同校を指定。同行の寄付金と同社の拠出により、教材を寄贈した。

 STEMは、科学、技術、工学、数学を表す英語の頭文字を取り、総称する教育分野。今回寄贈されたのはマイコン、カメラ、センサー、モーター、制御するためのソフトウエアなどで、若年者ものづくり競技大会のロボットソフト組み込み競技職種への出場に向けた活用、AI(人工知能)技術の授業などでの活用が想定されている。

 30日には、同校で寄贈式が行われ、同行花泉支店の伊藤貴彦支店長は「持続可能な開発目標(SDGs)に向けた取り組みの一つ。技術習得に役立ててもらうとともに大会でも健闘してもらいたい」、同社の赤堀剛司専務取締役は「水沢校を卒業した優秀な人材に多く入社してもらっている縁で選んだ。人材育成の一翼を担えればうれしい」とあいさつ。

 伊藤支店長、赤堀代表取締役から目録を受け取った同校の田中耕平副校長は「競技大会に向けて最新の環境が整い選手も励みになると思う。入学生の確保が課題となっているが、オープンキャンパスでも活用し本校の教育を紹介するデモンストレーションができると期待している」と感謝していた。

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