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震災以来の落ち込み 日銀盛岡 3月短観 新型コロナ影響で

 日銀盛岡事務所は、3月の県企業短期経済観測調査(短観)結果を公表した。企業の景況感を示す業況判断指数(DI)はマイナス15で、前回調査(2019年12月)から14ポイント悪化した。新型コロナウイルス感染拡大の影響が見られ、マイナスは17年3月(マイナス2)以来だった前々回(19年9月)から3期連続で、東日本大震災直後の11年6月(マイナス24)以来の落ち込みとなった。

 製造業は、窯業・土石製品など復興需要の減少や、食料品などで新型コロナウイルスの影響から前回比4ポイント低下のマイナス19で、昨年3月以降5期連続のマイナスとなった。加工業種は同6ポイント低下のマイナス28。

 非製造業は、対個人サービスや宿泊・飲食サービスなどで新型コロナウイルスの影響があり、前回のプラス7から19ポイント低下のマイナス12と大幅に悪化し、17年9月以来2年半ぶりにマイナスに転じた。

 6月をめどとする先行きは、製造業で新型コロナウイルスの影響を懸念する企業がある一方、感染拡大の影響緩和への期待や新たな販路開拓もあり、今回から8ポイント改善のマイナス11を予測。非製造業は復興需要の減少や新型コロナウイルスの影響から19ポイント低下のマイナス31と大幅な悪化を見込む。全産業でも8ポイント低下のマイナス23を見通す。

 DIは「良い」と答えた企業から「悪い」と答えた企業の構成比を引いた数値。県内に本社を置く資本金2000万円以上の67社を対象に実施。2月25日~3月31日に65社(製造業26社、非製造業39社)から回答を得た。回答率97・0%。

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