出会いに期待し第一歩 一関東中で入学式 一関地方のトップ切り
一関地方の小中学校のトップを切って4日、一関市滝沢の一関東中学校で入学式が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い閉塞感が漂う中、新入生が中学校生活に向けて決意を新たにした。
新型コロナの感染拡大防止を図るため、来賓は取りやめとなり、例年より規模を縮小、簡略化されて行われた式には、新入生34人を含む保護者、在校生、学校職員ら合わせて約170人が出席した。
狩原雅裕校長は式辞で同校の校訓「識己研能」(己を識(し)り能を研(みが)く)の意味などを紹介した上で、「中学校では皆さんの心身の成長に伴い、さまざまな経験をし、より多くの人との関わりを持ちながら学校生活を送る。しっかりとコミュニケーションを取って意志の疎通を図り、より良い人間関係を築きつつ若い貴重な中学校生活を充実したものにしてください」とあいさつ。
新入生を代表して菊川大輝さんは、新型コロナウイルスが猛威を振るう状況の中、入学式ができることに感謝した上で、「中学校では沢山の出会いがある。出会いを通し、お互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、自分の目標を持って中学3年間を過ごしていこうと思う。これからの中学校生活ではいろんなことに不安もあるが、何事にもくじけず、失敗しても諦めずに頑張っていこうと思う」と誓いの言葉を述べた。
同日は始業式も併せて行われた。2020年度の授業は7日からスタート。座席の間隔の確保や小まめな換気など感染防止を徹底する。