県内外

指定地域 学生へ帰省自粛要請 岩手大 教職員出張は禁止

 新型コロナウイルスの感染拡大により緊急事態宣言指定地域に7都府県が指定されたのを受け、盛岡市の岩手大(小川智学長)は、学生に対し指定地域への帰省を極力自粛するよう要請、教職員には指定地域への出張を原則禁止する方針を決めた。これまでの方針よりも踏み込んだ内容で、学生や教職員に当事者意識を持った慎重な行動を求めている。

 学生に対し、同大はこれまで授業開始を20日に延期する方針を伝え、6日までに県内での生活を開始した後、2週間の健康観察と不要不急の外出を自粛するよう要請していた。

 緊急事態宣言を受け指定地域はもとより、感染者が確認された都道府県への帰省は、5月の大型連休に限らず週末を含め極力自粛するよう要請。就職活動で指定地域に滞在した場合は、帰県後2週間の健康観察を経ずに来学することを禁止する対応を取る。

 就職活動に関する方針について同大総務広報課は「指定地域での就職活動を禁止することで学生の就職に影響があってはならない。一方で就職活動が県内や大学での感染の核になることを避ける必要がある」と説明する。

 教職員の指定地域への出張、帰省は原則として禁止するが、やむを得ず出張、帰省した場合は帰県後2週間の健康観察と外出自粛を求める。指定地域からの非常勤講師の通勤も禁止し、開講時期の変更や、テレビ会議システムや動画配信サービスの利用など遠隔授業の実施を検討。学外一般の依頼出張や来客なども原則禁止とし、首都圏や指定地域からの流入を避ける。

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