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【新型コロナ】県高総体中止へ 17日に最終協議 岩手

 県高校体育連盟(中島新会長)は14日、2020年度第1回理事・専門部委員長合同会議を開き、新型コロナウイルス感染症の状況を受け、31競技で予定していた第72回県高校総合体育大会の開催中止案を了承した。中止案は17日に開かれる評議員会に提案し最終協議する。陸上競技のうちの駅伝種目、冬季競技のスケート、スキーについては現時点では未定。

 県高総体は、5月19日に盛岡市の県営運動公園陸上競技場で総合開会式、同21日~6月2日を中心会期とし県内各地でバスケットボールやバレーボール、卓球など31競技の実施を予定。新型コロナ感染予防のため、今月中旬から予定していた6競技の地区予選会については中止する方針を示していた。

 合同会議は非公開で行われ、終了後に県高体連事務局が取材に応じた。専門部委員長ら80人余りが出席し、中止案に反対意見はなくおおむね了承されたという。

 県高総体の開催中止案について事務局は、選手や関係者らが大勢集まり、マスクや消毒液が確保できず予防策の徹底が難しい中での開催は感染リスクを避けられないなどとして提案。事務局の佐藤義文盛岡三高副校長は「生徒の健康や安全を優先して考えた」と説明した。

 また、競技運営や選手らの宿泊、移動手段の確保などの面からも開催直前の判断では多方面に影響が拡大するとして早期の提案に至った。

 一部の競技は全国高総体(インターハイ)の予選も兼ねているが、これ自体の開催も不透明な情勢。事務局によれば、今月下旬に予定される全国高体連の臨時常任理事会で何らかの考え方が示される見通し。開催されるとなれば、県代表選考の対応に迫られる。

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