花巻

用水施設の安全願う 豊沢ダム 26日から水田用通水【花巻】

豊沢ダムや用水施設の安全を祈願する関係者

 豊沢川土地改良区(久保田泰輝理事長)主催の豊沢ダムならびに管内用水施設の操業安全祈願祭は14日、花巻市豊沢の同ダム管理棟そばで行われ、関係者が農業用水の安定供給と農作業の安全、豊かな秋の実りを願った。26日から水田用の通水が行われ、田植えに向けた作業が本格化する。

 同土改区をはじめ、国や県、花巻、北上両市などから約40人が出席。神事では代表が玉串をささげて安全を祈り、久保田理事長は「新たな感染症の収束が見通せず世界全体が不安な状況となっている中、食料確保の点で農業の重要性が着目されている。関係機関、農業団体と密接な連携を図りながら一層の努力を傾注していく」とあいさつした。

 同土改区によると、同ダムの有効貯水量は2335万トンで、かんがい面積は花巻市と北上市の一部の4200ヘクタールに上る。かんがい用水は今月26日から9月10日まで、毎秒最大8トンをダムから取水し供給。14日現在の貯水量は60%に当たる1372万トンとなっている。

 月内には満水となる見込みといい、用水は花巻市湯口字志戸平の新田堰(せき)頭首工で取水して南北の水路に分けられ、組合員約3800人の水田を潤す。

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